2013年11月29日金曜日

3人の田中英雄がいれば・・・

神戸MF田中英雄が今季で退団 デイリースポーツOnline

記者に直接コメントしたようだから、ヒデの退団は確定なのでしょう。

神戸の監督が何人替わろうとも、終盤には必ずスタメンに名を連ねるヒデ。

僕にとっては、いつも5番目くらいに好きな選手。
5番目なのでレプユニ、タオマフは持ってない。
いつまでもヴィッセルにいる選手だと勝手に思っていたので、ヒデのグッズは一つもない。
いなくなりそうな選手、引退しそうな選手はたいてい買うのだけど。

試合終盤でも衰えない走力、神出鬼没のポジショニング、ここぞという時のパスミス、しかしたまに見せる絶妙スルーパス、枠に飛ばないミドル。

守備の要のボランチでありながら、トラップミスやパスミスが多いにもかかわらず、ヒデのせいで負けたという試合は一つも記憶にない。記憶にないだけで、きっとそう言う試合もあるのでしょうが…

良いときはとても素晴らしく、悪いときはとことん酷く、どちらにしても目立つプレーヤー。

調和を乱し、停滞を打破する。

フィリップ・トルシエの名言「8人の明神と3人のクレイジーがいればチームは勝てる。」のクレイジーな選手こそ、田中英雄だと思う。

8人の忠実な選手と3人の田中英雄がいれば・・・勝てるかな?

2013年11月12日火曜日

祝!昇格、その他雑感

11月10日、僕が札幌ドームに到着した時には神戸の昇格が決まっていた。
3位の京都がガンバに負けたことで、試合前に昇格が決まるというなんとも締まらない形。そして、札幌ドームのゴール裏の神戸サポの雰囲気も特別喜ぶわけでもなく、微妙な感じ。このときに、もし今日札幌に負けたらかっこ悪いとな、といやな予感がした。

ヴィッセルというチームは、期待はたいてい裏切り、嫌な予感は的中する。

プレーオフ圏内を目指し勝たなければいけない札幌の気迫に押され敗戦。

まあいいんですよ、負けることもサッカーのうちです。
審判が糞なのもJ2ならではです。もうしばらくは味わうこともありません。
勝ってみんなで昇格を祝いたかったけど、仕方ありません。どうせ2010年埼スタのカタルシスを超えることはできなかったんだから…

北海道で美味いもの喰って、飲んで、ちょろっと観光して、元は取ってきました。

そう言えば、今年の出向いたアウェイの岐阜、栃木、千葉、国立ではさんざんな目にあったけど、今となっては貴重な体験です。松本と水戸には勝ちはしたものの内容は褒められたものではありませんでした。でも、美味いもの喰って、飲んで帰ってきたのですべて楽しい思い出です。
勝ち試合は6月の水戸戦以降、生では見ていないのだけど…

どこへ行ってもスタ飯が充実(国立除く)していたJ2と1年でお別れしないといけないと思うと少し寂しい。来年の厳しい残留争いを思うと『勝って当たり前』だったJ2暮らしにも少しの未練がないことはない。

しかし、晴れて来期はJ1です。
公約通り1年でのJ1復帰を果たした安達監督、選手、スタッフのみなさんを誇りに思います。

安達監督続投に不安な声も聞こえてきますが、それはまた次のエントリーで。

2013年10月6日日曜日

J2で1年間戦えば強豪チームに生まれ変わるのか?(その2)

首位となっても手放しで褒めることができないヴィッセル神戸。
では、過去の1位昇格チームと比べて、戦績はどうだったのか?

過去の首位昇格チームと5つの指標で比較した。

1.平均勝点:1試合あたりどれだけの勝点を積み上げたかの指標
2.平均得点:1試合あたりどれだけの得点をあげたのか、攻撃力の指標
3.平均失点:1試合あたりどれだけ失点したのか、守備力の指標
4.2位との勝ち点差:独走していたか否かの指標
5.勝点偏差値:全チームの中でどれだけ抜きん出ていたのかの指標(50が平均値という受験の指標同じもの)

これらの指標を使って過去の1位昇格チームと今シーズンのヴィッセル、ガンバを表にした。


過去、平均勝点が最も大きかったのは2004年の川崎の2.39、ついで2008年広島の2.38、少し離れてついで2010年仙台の2.22。ヴィッセルはやや離されるが2.06というのは過去の1位チームと比べて遜色はない。

勝点偏差値が最も高かったのは2008年広島の75、ついでヴィッセルとガンバの71。他の勝点偏差値70台チームは2位との勝点差が大きいが、今年の1位、2位の差は35節終了時でわずかに1。
過去になかった高次元の首位争いということがわかる。また、この勝点偏差値が60台のチームは翌年降格する、または残留争いしているケースが多いことから、勝点偏差値がチームの基礎体力を表しているのかもしれない。

ここまではヴィッセルの評価が高いが、平均得点、平均失点についてみてみると評価は違ってくる。

平均失点はガンバの1.1に次いで2番めに悪い1.0。1試合に1点取られるペースとなる。(ただし、第35節終了時点でJ2の最少失点チーム)
一方の平均得点は1.8と良くはない。




図にしてみるとわかりやすい。
グラフの面積が小さい2007年の横浜FC、2008年の札幌は首位で昇格しながらも、翌年最下位で降格している。
一方、グラフの面積が大きい2008年広島、2010年柏は翌年好成績を上げている。
対して、ヴィッセルのグラフは、2位との差が小さいということ以外、大きな特徴がない。
これから2位のガンバとの勝点の差を大きく広げるのは困難な仕事であるから、指標を改善するとすれば、過去の1位チームに比べて悪い結果となっている失点の削減しかない。

今シーズンのJ2最少失点ということで、見えていなかったポイントだったが、今後改善するべきは守備だということになる。

前節の水戸戦ももちろん2点めを取れていればよかったのだろうが、より重要な問題点は失点しないこと。残り7節で守備を改善することができれば、来シーズンの飛躍につながるはずだ。

-おわり-

2013年10月5日土曜日

J2で1年間戦えば強豪チームに生まれ変わるのか?(その1)

前節の水戸戦、終盤に追いつかれてのドロー。
5バックにしてからの同点、追いつかれた後には攻めの形が作れない。ましてやシュート数で水戸に上回られ、後半は圧倒的に押されまくった。

ガンバが負けたことによって、棚ボタで首位となった。首位になったけれども、試合内容はパッとしない。引き分けとなったことよりも、流れるような攻撃が構築できない状況にストレスが溜まってしまう。

降格が決まった去年の最終節、安達監督は試合後の挨拶で、「降格しても広島のように優勝を争えるチームをつくりたい」と語った。

ここ最近のJ2からの昇格チームは、柏が昇格して即J1優勝し、広島、セレッソ、仙台はACLに出場している。降格してもJ2でチームをしっかりつくり直し、強豪チームに生まれ変わるというパターンが出来上がっているように思える。

安達監督のメッセージを信じると、1年間J2で戦えば、ヴィッセルも広島のような、柏のような、セレッソのようなチームに生まれ変わるという夢を持ってしまう。

そんな夢が本当に叶うのか?過去の昇格チームの戦績を分析してみた。
1つ目の表はJ1昇格チームの昇格後の順位。
2008年までは、2002年の京都を除くと、上位に食い込む昇格チームはない。
特に2006年からお3シーズンは、昇格チームの半数以上が翌年に即J2降格となるなど、昇格チームにはJ1との力の差があった。
しかし、過去5年間のうち、今シーズンを除く4年間では必ず上位に食い込む昇格チームがいる。
2011年の柏は優勝、広島とセレッソはACL出場。下馬評の低かった鳥栖が5位に食い込んでいる。

最近ではJ2で昇格する力があれば、過去の傾向から、J1上位に食い込めるという結果となっている。



  1位 2位 3位
2000 川崎    16位 FC 東京   7位  
2001 札 幌    11位 浦 和     10 位  
2002 京 都        5位 仙 台      13位  
2003 大 分       14位 C 大阪    9位  
2004 新 潟      10位 広 島      12位  
2005 川 崎②     8位 大 宮      13位  
2006 京都②    18位 福岡     16位 甲 府○   15位
2007 横浜FC   18位          8位 神 戸○   10位
2008 札幌②    18位 東京V   17位 京 都③   14位
2009 広島②     4 位 山 形      15位  
2010 仙 台②   14位 C大阪② 3位 湘南      18 位
2011 柏②       1位 甲 府②  16位 福岡②   17位
2012 FC 東京② 10位 鳥 栖       5位 札幌③   18位
2013 甲 府③ 湘 南② 大 分②
       
  :ACL出場    
  :J2降格    
丸中数字はJ2回数    




次の表は過去の昇格チームの1試合平均勝点。1位で昇格しているチームの平均勝点は約2以上。

圧倒的な強さだった2008年の広島の平均勝点は2.2だが、昇格後ACLに出場した2009年の仙台、セレッソ、2010年の柏は約2.0。
35節終了時点で、ヴィッセルも2.0を上回っており、昇格後、強豪となったチームと同等の結果を残している。

昇格までの期間を見ると、広島、柏は降格から1年でJ1復帰しているが、セレッソは昇格まで3シーズン、仙台は6シーズンかかっている。

  1位 2位 3位
1999 川 崎       2.03 FC 東京    1.78  
2000 札幌       2.35 浦和        2.05  
2001 京都       1.91 仙台        1.89  
2002 大分       2.14 C大阪      1.98  
2003 新潟       2.00 広島        1.95  
2004 川崎②    2.39 大宮        1.98 福岡●     1.73
2005 京都②    2.20 福岡        1.77 甲府○     1.57
2006 横浜FC    1.94            1.83 神戸○     1.79
2007 札幌②    1.90 東京V      1.85 京都③     1.79
2008 広島②    2.22 山形        1.73 仙台●     1.56
2009 仙台②    2.08 C大阪②   2.04 湘南        1.92
2010 柏②       2.05 甲府②     1.79 福岡②     1.77
2011 FC東京② 2.03 鳥栖        1.82 札幌③     1.79
2012 甲府③    2.05 湘南②     1.79 大分②     1.69
2013 神戸②    2.06 G大阪      2.03 京都④ 1.71
       
  :1年でJ1復帰    
  :J1昇格に複数    
丸中数字はJ2回数    


降格後、1年間で昇格し、J1の強豪となった広島と柏はJ2の1シーズンでチームを作り上げたのか?
広島は2008年に降格したが、このシーズンの天皇杯で準優勝し、翌年のゼロックススーパーカップではJ2所属ながら、J1チャンピオンの鹿島を破っている。
2009年にJ2で戦った広島は、実はシーズン開幕前からJ1の上位となる力があって、J2に落ちたのがおかしいというチームだったということだろう。

となると、J2降格して1年間で力をつけ、J1の強豪となったのは、2010年の柏1チームだけになる。
その柏というチームは、優秀なブラジル人監督のもと、J2ではレアンドロ・ドミンゲス、J1に昇格してからはジョルジ・ワグネルを加えて、強力な外国人選手を柱に戦ってきたチーム。もちろん、酒井宏樹、田中順也、工藤浩平、菅野孝憲という代表級の選手もJ2時代から揃っており、外国人、日本人共に個人能力が非常に高いチームだった。

降格後、1年で昇格し、その後J1で上位となるには、やはりそれなりの理由がある。
1年で復帰した広島、柏はJ2で戦うには、ポテンシャルが高く、J2でチームを作り上げてきたセレッソ、仙台については1年で昇格することはできず、力をつけるには数シーズン必要だった。

J2で圧倒的な強さを示し昇格しても、開幕前の予想では昇格チームを優勝候補とする人はほとんどいない。
昇格チームがJ1で結果を出した後、振り返ればJ2のときに力をつけていたんだろうという印象が持たれるのだろう。
ならば、ヴィッセルもJ1に昇格し、昇格後に強さを示せば、J2時代に力をつけていたんだろうと言われる。そのためには、必ず昇格しなければならない。また、J2でも強かったから優勝したんだという結果を残さなければならない。
 
現在の勝点ペースはチームが目標として掲げた85(1試合あたり2.02)のペースを上回っている。またこのペースは、例年のJ2優勝ペースに匹敵している。
これまで、最下位に負けたり、ふがいない試合もいくつもあるけれど、昇格決定までカウントダウン大会に入った今に至っては、一喜一憂することなく、まずは優勝ペースの成績を残したことを評価したい。J2で力をつけたかどうかは、来年に結果が出る話だ。

2013年4月18日木曜日

大屋翼選手(神戸) (ボランチ初先発?)ひどかったです(苦笑)。

J's GOALの翼のコメントがオフィシャルのコメントとかなり違う件。

酷かったのを自覚しているのなら、次回に期待します。

J's GOAL
●大屋翼選手(神戸):
「(ボランチ初先発?)ひどかったです(苦笑)。
(前半からチームはうまく行ってないような印象だったが?)2ラインになっていた。ボランチが落ちて、FWが4人が一列とかになっていて、間で受けるとかができていなかった。公式記録を見るとシュート4本しか打っていなくてビックリしましたけど。ハーフタイムでみんな言っていたんですけど、距離感がよくないって。パスで行くのなら距離感を整えないといけないし、裏を狙うならもっと全員で徹底して、詰めて行かないといけなかった。
(最初は田代選手を生かそうと?)最初の10分くらいは裏を狙って相手のラインを下げて、そこからつないで行こうという感じだったんですけど、相手が(前から)あまり来なかったので、後ろでは回せてたんですけど、ハーフウェイラインちょっと手前くらいからとていうのはチームとしてできていなかったと思う。僕のせいです(苦笑)。やろうやろうとしすぎました。ボランチというか、ボクがアピールしてレギュラーとらなあかんって。その想いが強くて難しくしてしまった感じですね。もっとシンプルにつないで、リズムができたらもっと自分のやりたいことをやればよかったんですけど、順序というか、順番が逆になってしまって、終始劣勢というか。
(全体に疲れはあったのか?)ラインが深かったという感じはある。1失点目も挟みにいけなかった。前もいってしまうし、後ろのラインも低かったから前も後ろもスペースがあって。ハーフタイムに言って修正しましたけど。今日は攣らなかったのが収穫です(苦笑)。
(よく動いていたと思いますが?)前にはあまり行かないようにと思っていました。交代も2枚変わるの早かったので、それで抑えて守備をやっていた。セカンドのところを意識してやっていたんですけど、大島さんのところに入った時のサンドする意識とか。
(大島選手にだいぶポストプレーをされていた?)そうですね、それでラインも自然と下がってしまったのかもしれない。あそこで収まるとすごい脅威なので、仕方ないと言えば仕方ないんですけど。前をもっと生かすのか、それともDFのスタートラインを下げるのか、それはハーフタイムに修正できたんですけど、試合中にやらなあかんなってヒデさん(田中英雄)と話しました」
ヴィッセル神戸オフィシャル
(前線でボールが収まらず、ラインも上げられず、中盤としてはジレンマがあった?)
うまく出来なかったという感じです。90分動けたことは収獲でした。
セカンドボールへの意識は高く持ってやっていました。大島さんにボールが入った後のスペースケアやサンドする意識などを考えていました。ただ、大島さんにうまくポストプレーをやられることで、ラインが自然と下がってしまった感じです。前をもう少しいかせるのか、ディフェンスのスタートラインを下げるのか、というのをハーフタイムに修正は出来たのですが、試合中に修正をしていかないといけないということを、ヒデさん(田中)と話していました。

2013年1月19日土曜日

2013シーズン背番号決定!

2013シーズン背番号決定のお知らせ

注目すべきは森岡が「10」を背負うことになったこと。

ヴィッセルの10番の変遷をみると感慨深いものがあります。初の生え抜きの10番。クラブの期待の大きさの現れでしょう。

そして、もう一つの注目は有田がもとの「19」ではなく「16」になったこと。
これは、岩波を「19」にしたことが理由でしょう。

神戸サポならずともコアなサッカーファンならば、伊野波と岩波を比較したら、岩波の方が素材は上ということに意見は割れないだろうけど、世間一般の知名度はまだまだ伊野波の方が圧倒的にある。

記者会見でも岩波自身がコメントしていたように、岩波をまずは伊野波の後継者として認知させてという戦略なのでしょうね。

その踏み石にされた格好の有田も負けてられない気持ちは強いでしょう。

慶治朗も含め、この4人がチームを支える活躍をすればヴィッセル自体が大きく変わること間違いないでしょうね。

2013年1月9日水曜日

水戸黄門に俺はなる!

嘉人、野沢、伊野波の抜けたポジションは若手の成長で埋められたとしても「水戸黄門に俺はなる!」ってやつの抜けた穴は埋められない。ユース上がりのイケメン3人衆では太刀打ちできそうにない。(今年の新体制発表会ネタが今から心配だー)




「神戸の街、神戸の仲間、神戸のスタッフ、そして何より神戸のサポーター、本当に大好きです。神戸に関わるすべての人に情熱をもらい、僕は走り続けることが出来ました。90分走りきれないときもありましたが・・・。
僕が移籍することで、神戸のサポーターのほとんどが水戸のサポーターになり、神戸の観客動員が激減するのではないかと懸念しています。水戸黄門になってきます!Try Again!!」
心配しているのが、ガクトがでてる試合とでていない試合では平均勝ち点が全然違うこと

データを分析すると去年の降格の原因はガクトを使わなかったからという結果が出るのは間違いない。

そして、水戸ちゃんでガクトが試合に出続ければ快進撃するのも間違いない??

嘉人、野沢、伊野波の移籍

ついに嘉人、野沢、伊野波の移籍が発表された。

FW大久保嘉人選手 川崎フロンターレへ完全移籍のお知らせ

MF野沢拓也選手 鹿島アントラーズへ完全移籍のお知らせ

DF伊野波雅彦選手 ジュビロ磐田へ完全移籍のお知らせ

この三選手については、年末から移籍確実の報道がでていたのでもう切り替えはできている。なによりも、後を継げる若手の存在というのが大きい。

嘉人→慶治朗については既に「13」を継承した。

野沢の後釜には森岡が納まるだろう。

そして、伊野波の存在はじきに岩波が追い抜いてくれるはず。クラブでも代表でも。

そうそう、野沢がいなくなってFK蹴る人がいないという声がちらほらあるけど、それも代表でFK蹴ってる岩波が蹴れば万事解決。